しばらく待って、教室のドアが開いた。 反射的に目を向ければ、 先生が入ってきた。 『悪い、待たせたな』 『いえ、全然大丈夫です』 『お、そうか。 伊坂さ、字綺麗だろ?』 『え?汚いです…』 『いや。お前の字綺麗。』 でもなんで栗原先生が知ってるんだろ? なんて考えてたら。 先生は自分から話しだした。