「息子を助けていただいて有り難う御座います!!」 目の前に着くなり、彼は私に深々と頭を下げた。 「気にしないで下さい。こういう時は【オタガイサマ】と教わりました」 「でも……!」 彼ががばっと顔を上げた。 瞬間。 「「あなたは」」 私と彼がそう口にしたのはほぼ同時だった。