美月は公園を去り、帰路についていた。


「…や!!はな…て……さい!!」

(ん?)


路地から声が聞こえた。



「いや!!離してください!」

女の子の泣きそうな声だ。

美月は声のする路地へすぐに向かう。

すると数人の男が泣きながら嫌がる女の子の服を脱がしていた。


「そんな嫌がるなよ〜」

「一緒に気持ちよくなろうぜ〜??」

「てゆーか泣き顔そそるんですけど〜///」

気持ちの悪い笑みを浮かべながら男どもは美月に気が付かない。

ふと女の子と目が合った。

(に・げ・て)

女の子は美月に口パクで言った。

それを美月見て微笑んだ…

「そんなことできないよ?」

女の子は驚き、男どもはやっと美月に気が付いた。

しかし男どもが振り向く瞬間強い風が吹いた。



「…え???」


いきなりの風が過ぎ、女の子が目を開けると…

そこには地面に横たわる男どもと…

月を背にこちらに手を伸ばす金髪の美少女がいた。