いつもと同じ時間帯。

屋上への階段。


凜さん、『味はいいよ』って言ってくれたし、雪に出せるかな?





雪は『美味しい』って、言ってくれるかな…?





屋上。





捜す人影は、一つ。

それは、すぐに見つかった。


「雪。おはよ」


雪が振り向く─





頭に浮かぶ、疑問符。





雪は、涙に濡れて居た。