気がつくと、朝になっていた。 どうやら寝てしまっていたらしい。 「おはよ」 隆志さんが笑顔で挨拶してきた。 今までより私を見る目が優しくて、それがたまらなく嬉しい。 「おはようございます」 「さっき熱計ってみたけど平熱だった。琴菜のおかげだよ、ありがとな」 「いえいえ。あ、朝ごはんはどうしますか?」 「そこにパンがあるから大丈夫。だから琴菜帰っていいよ」 「分かりました。病み上がりなので仕事行無理しないで下さいね」 「分かってるって」 私は鞄を持って、玄関に向かった。