その言葉は独り言だったのか、私に話しかけていたのかよくわかりませんでした。

「俺、帰るな。」

そして男の子はそう別れを告げ、また私の頭を撫でました。

私は頭を撫でてくれたこともうれしかったのですが、前よりも一言増えたことが一番嬉しく思えました。


明日は晴れるかな。