「それは、坂井じゃなくて、槇と坂井を見てたの。俺も梨元と、ああなりたいなぁって」 裄くんの言葉に、あたしも赤くなった。 あたしだって、二人を見ながらずっと思ってたよ。 『あたしも裄くんと、あんな風になりたいなぁ』って。 「浅海」 その時、 裄くんに呼ばれた。 “梨元”ではなく、 “浅海”と。 「な、なに?///」 完全に照れちゃってるあたし。 そんなあたしに、裄くんは言った。 「好きだよ」 そう言って、 あたしの唇にキスを落とした。