あたしは和田先生の元へと歩く。 文学部棟の三階に、和田先生はいる。 階段を上って、3階へと着いた。 授業が終わったばかりだから、前からたくさんの生徒が歩いてくる。 あたしは人混みをかき分けながら、和田先生のいる部屋へと向かった。 その時。 「浅海?」 上からあたしを呼ぶ声が聞こえてきて、見上げると。 「あ、裄!」 そこには、数人の友達と一緒に裄がいた。 「浅海、どこ行くの?」 「和田先生のとこー」 「あ、またレポート出し忘れたんだ?」 「え…?//」