桑原は、布団の中で俺たちの話を聞いていたと思う。


きっと桑原は、いい恋ができるよ。

きっと。


それからの俺たちは、喧嘩もぐっと減った。


あれから二人で話し合って、
お互い言いたいことは正直に言おうと、
そう決めた。

嫌なことは嫌と、
したいことはしたいと、

自分の気持ちを正直に。


それから俺たちは上手くいってる。


浅海が俺の隣で笑ってる時間が長くなった。

やっぱり、浅海の笑顔が俺の元気の源だ。


桑原が現れてからいろいろあったけど、

それも全部無駄じゃねぇよな?


浅海、本当に好きだから。



そして俺たちは、大学4年になった―――。


《END》