「浅海ちゃんと笠原先輩が、あまりに幸せそうだったから。 それを崩したらどうなるんだろうと思ったんですよ」 その瞬間、 俺の怒りは頂点に達した。 「てめぇ! ふざけんな!!」 俺は勢いよく桑原に飛びかかった。 遼多は急いで俺を押さえた。 桑原に向かって作った拳は、遼多によって止められた。 それでも俺の怒りはおさまらない。 自分の上で暴れる俺を見ながら、桑原は未だ口元をつりあげて笑っていた。 なんでこいつ、笑ってられんの?