恋も試合も全力で!



いざ浅海の隣に立つと、何も言えなくて。


「あの、さ‥」


やっとの思いで、口を開いた。


「なんで‥別れたいの?」


恐る恐る、問いかけるように聞いた。

ドキドキしながら浅海の反応を待つ。


「つらい‥から」

「つらい‥?」


何が‥つらいの?


「嫉妬ばっかして、嫌な女になる自分がいて‥‥裄と一緒にいることが、つらくなった」


そこまで浅海を追い込んでたなんて。

付き合うってのは、好きだからだよな?

なのに、俺といることがつらいなんて‥

やっぱりサイテーだな、俺って。