「…俺に喧嘩を売ったのが間違いだったな」 そう小さく呟いた。 気づけば周りには野次が集まっていた。 なんとなく居づらくなった私はその場を後にした。 これから何処に行こうか。 お金なんてないから旅館には泊まれない。 だからといって行くあてもない。 仕方ない、とりあえず適当に歩くか。 そういえば、今って何年なんだろう? 多分、江戸時代だよな。 それより、さっきから後ろをつけてくる奴が一人。 なんなんだよくそ。