誠の心と





わざと冷たく言い放つ。




「いえ、ではまた後で…」




そう言って沖田は去っていった。




沖田は見ただろうか。



私が涙を流した所を。



きっと、見ただろうな。




確信はないが彼らは私のことを男だと思っているに違いない。



私は仲間と認めた奴の前では一人称を私にするけど認められない奴の前では俺にしている。



だから男言葉と女言葉も使い分けている。




ここでは女だと色々不便なこともあるしこの男所帯の新選組なら尚更、男でいるほうがいいと思う。



バラすつもりはない。