誠の心と




スタスタ歩くこいつはひとつの障子の前で足を止めた。



「ここですよ。」



それだけ言い、勢いよく障子を開いた。



スパァーンッ



「コラァアアア!!総司いいいいい!声掛けてからあけろ!!」



そんな音と同時にある男の声。




非常に煩い。



黙ってほしい。



そう思うと自然に眉間にしわがよる。



「いいじゃないですか〜!そんなことより!この人怪しかったんで連れて来ちゃいました!」



「そんなことだと?!…って…は?」




「なんか服とか〜怪しくないですか??」



「まあ…そうだな。総司、近藤さん呼んでこい」



「はーい!!」



返事をすると勢いよく部屋から出てく男。



男…いや、総司とか言ったな。



ん?総司?



ああ、あいつ沖田総司か。



それで今呼びに行ったのが近藤さんだから近藤勇だな。



怒鳴ってた煩い奴はきっと鬼の副長と呼ばれる土方歳三。



ほんとにここは新撰組なんだな。