行き先も決めずに飛び出し、あたしはどこに向っているのだろう。


そして、今、、、あたしはどこに居るのだろう。


あの家を飛び出し、どれくらい歩いてきたかさえわからない。


空は、夜の闇に支配され、星の1つも見えない。


空を見上げ、自然とため息が零れた。


その時、急に吐き気がした。


何、これ、、、


歩くのも、ままならない。


それでもあたしは、必死に足を進める。


でも次第に吐き気は強くなり、あたしの視界を歪み始めた。


そして気付けば、真っ暗な闇に覆われた。


「あなた、大丈夫?」


そんな声が聞こえた気がしたが、、、


そこで、あたしは意識を手放した。