恋愛文通



本のページをめくるたびに


本の主人公たちの動きが
わたしと空くんに重なって見えてきて


出会ったばっかのことを
思い出したりもした


図書室の扉の向こうから


少し大きめの足音が聞こえる


きっと、空くんだ


わたしを迎えに来てくれる足音が
愛しく思える


図書室の扉が開いた音がかすかにした


わたしの名前を呼ぶ、大好きな声


今日の帰りは遊びに行く話をしたいな


約束のひまわりと遊園地


きっと計画するだけで楽しいよね


わたしは返事をしながら



彼女としての手紙を挟んだ本を
ゆっくり閉じた