「俺も、嫌だなぁ。勉強」


突然聞こえた声


「そ、そらくん…?」


「あたり。おはよう、伊織」


変わらず笑顔な空くん
朝から会えるなんて、


朝から、話せるのも嬉しい


「おはよう…!空くん」


話せるようになってきた自分に、花マルをあげたいくらい


空くんのおかけで、わたしは少しづつ成長出来てる気がする


「今日…早いね…?」


自分から話し始めるのも、できるようになったんだなぁ、わたし





今日わたしはいつもより早く家を出てた
湊と優里と一緒に行けないことがわかっていたから


それと、


もし空くんに会えたらなんて、思ったから


こないだ言ってもらった言葉が嬉しかったから、っていうのもある


「伊織、いつも早いんでしょ?
俺も早起き頑張ろうかなって


あと、伊織に会えるし」


…!


同じ、気持ちだ


わたしと一緒


好き


この言葉が口から出そうになる


でも、抑えた


「あ…伊織、嫌だった?」


黙ったわたしを見て、空くんがこちらを覗き込む


全然、そんなことない


でも、どこか重たい自分を捨てきれていない気がして


まだ、好きは言えなかった


「嬉しい、です」


「また敬語になってるし」


「…嬉しい」


「それでよーし」





この、恋人同士ともただの仲良い同学年ともいえないこの関係は


いったい、周りから見たらどうなんだろう


わたしたちは、いったいどんな風に見えてるのかな


まっすぐ、空くんを見ていたいのに

そんなことを、ねちねち考える重たい自分が嫌だった