「それでも構わなかった。君の子なら…同じだ!君と一緒に愛せた」

「…嘘つき。
じゃあ、何故他に彼女を作るのよ!?
私見たんだから」

「えっ?」
驚いた表情をする彼。

「あなたが駅の近くを他の若い女性と歩いてるの見たの。
私は、遊びだったんでしょ?当然よね…私は、あなたのお兄さんの恋人だったんだから」

ただ、どんなのか興味を持っただけなのよね…?

「違う。誤解だ!!
あの人は、彼女じゃないし俺の好きな人は、沙織さんだけだよ!!」
そう言い切る彼

(…えっ?)

「確かにあの日…女性と歩いていた。でも、そんなやましい関係じゃない。
同僚達…数人と飲みに行ってたまたま同じ方向で酔った彼女を送って行っただけ」

「もちろん送って行っただけで…何もしてない。彼女実家暮らしだし、俺も彼女を女として見ていないから
女として見てるのは、沙織さんだけだ!」

「……。」
じゃあ、すべて私の勘違いって事…?

彼は、まだ私の事…

「沙織さん…俺を捨てないでよ。
今も俺は…君の事を…」