大人なんて大嫌い。


「次は、新婦です。宜しくお願いします」


「はい。」


あたしは、席を立ちマイクと手紙を持つ。


「お母さん、お父さん。皆へ。


──昔、お母さん達はあたしを嫌っていたよね。

あたし、凄く悲しかった。

気に入られようと、頑張ったけど嫌われた。

だから、あたしもお母さん達を嫌いになった。

でもね。やっぱり親だから。

嫌いになりきれて無かった。

産んでくれた。育ててくれた。

嫌われてたけど。

ちゃんと、最後まで育ててくれた。
 
ずっと、言いたかったのは─────。

“今まで育ててくれてありがとう。大好きだよ”

───以上です。」

お母さん達を見ると泣いていた。


号泣と言って良いくらいに。


あたし達の親がスピーチしたときに。


「今まで、ごめんな。最低な親でごめんなさい」


そう、泣いて言ってくれたの。