「何見てんの?」 いつの間にかお風呂から上がっていた康。 「雑誌だけど。」 そう言って見ていた雑誌を見せる。 これはさっき買ってきた、 康の会社の話題がたくさんの出ている。 何でだろ。 康をもっと知りたいと思う自分がいる。 でも、やっぱり違うの。 髪のセットの仕方。 声のトーン。 匂い。 私が求めているもの。 康は惜しい物を持っている。けど、違うの。