気づいた時には手術室の前にいた。 〝手術中〟と赤いランプがひっている。 何時間がたっただろうか。 手術室の前の椅子には私しか座っていなかった。 暗くなっている空を見ていると 「琴葉ちゃん…。」 横を向くと大倉さんがいた。 「大丈夫かい?なにか食べた方がいいだろう。買ってきたから食べよう」 そう言って私に温かいお茶と鮭のおにぎりを手渡してくれた。