それにくらべて私ときたら!

葵君の方が可愛いし…

「玲ちゃん、落ち込んでるけどどうしたの?」

葵君が私の顔を覗き込んで言う。

「…葵君の方が可愛いよね、やっぱり」

「えぇ!?玲ちゃんの方がよっぽどかわいいよ?
鏡見て思わない?」

「思わないよ…」

はあ、とため息。

「ねえ、玲ちゃんって学校一美少女って呼ばれてるんだよ?」

「あんなの絶対うそ!」

「…まあいいや」