私はある日の昼休み、廊下を歩く先生を呼び止めた。

「あの、先生、────」



先生と私は空き教室に入った。


私は全てを話した。


ある日突然、無視されるようになったこと。

私の男っぽい格好を、馬鹿にされたこと。

最近は友達を奪われそうなこと。

最後に、もう耐えられません、って言った。


先生はしばらく何も言わなかった。


先生は、気付いていたのかな。


見て見ぬ振りをしていた?