「莉桜ぉ·········。」 堪えていた涙が出てくる。 嫌だ、私、こんなに弱くないはずなのに。 いつもは、もっとしっかりしてるはずなのに。 「一人は嫌·····莉桜ッ·········!」 呼んでも返事なんて返ってこない。 無機質な部屋の中で一人呟いている私は不気味なのだろうか、滑稽なのだろうか。 どちらでもいい。 自分の不安を埋めるためなら。 莉桜とまた絵が描けるなら。