「おはよう、ご飯出来てるよ。」




「おはよ······。」





食卓にはパンとリンゴがのっている。




少ない·········




普段からよく食べる蓮には少し少なく感じた。




「まってまって、お母さんが今食べさせるからね。」




「······はい。」





はぁ·········。手が動かないって、なんて不自由なんだろう。





パン1つ食べるのにも一苦労だ。






「ごちそうさま···。」




「あら?もういいの?」




「いい、要らない·········。」



「そう·····じゃあ、リンゴは冷蔵庫に入れておくからね。たべたくなったら言ってね。」




「·········分かった。」








そう言って蓮は食卓を後にした。