1人取り残された病室のベットで、私はぼけーっと横たわっていた。 私は、もう、手が動かないんだ。 「じゃあ、もう絵は書けないの·········?」 嫌だ。嫌だ。 『絵が書けなくなるなんて、そんなこと無いよねー。』 この前の言葉が心を揺さぶる。 「嫌····だよ·······。」 『絵を書くことが、生き甲斐だもん。』 「ぅう·········。」 もう私に生きる意味なんて、無い。 「いっその事、もう、死んじゃおうかな·········。」 上擦った声が漏れる。 その時だった。