「──落ち着いて、聞いてください。」 「は、はい。」 「蓮さんは─────」 聞きたくなかった。なんとなく予測がついてて。 でも、それを嘘だと信じ、医者の言葉の続きをまった。 「もう、手が動くことはありません。」 「───ぇ·····。」 私は、言葉を失った。