「はーい、部活終わりでーす。」 気付けばもう部活終了時刻、時間が過ぎるのは早いものだと、実感する。 「あぁー、もうすっかり暗いよー!」 蓮ちゃんは空を見上げながら言った。 私が怖いといって、蓮ちゃんにいじられたのは割愛である。 「帰ろっ!」 蓮ちゃんは靴紐を結びながら言う。 「そうだね。帰ろう。」 特に急ぐ理由もなかった。 なので、蓮ちゃんが靴紐を結び終わるのをのんびり待っていた。 「よしっ!」 「履けた?じゃ、帰ろ!」 「おう!」 私達は校門まで走って出た。