コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】

この柔らかな感覚が恋しくて、一度重ねてしまうと、もっともっと欲しくなる。

ダメだって……堪えろ、俺。

縁には縁の意思があるんだから、もうコイツがその気になるまで待つって決めたんだ。おさまれ、性欲!


そんなアホなことを考えながら、なんとか唇を離した。

やましいことは何も考えていないフリをした、爽やかな笑みを張り付けて腰を上げる。


「眠いだろ。俺、シャワー浴びてくるから先に寝て──」


言い終わる前に、とんっと背中に縁がぶつかってきた。

細い腕は俺の腰に回されていて、後ろから抱きしめられているのだとすぐに気付く。


「縁?」

「……一緒に寝たい」


背中におでこをくっつけている縁の顔は見えないが、ぽつりとそんな言葉が聞こえた。

珍しく甘えているような言動に、嬉しさと戸惑いが湧き上がる。

けど、いつも一緒に寝てるっていうのに、今日はどうしたんだ?


「どうした、今さら」


身体を捻って彼女を見ていると、上げられた顔はうっすら赤く色付いていて。

なんだか恥じらうような上目遣いで、もう一度こう繰り返した。


「今夜は……一緒に寝よ?」