コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】

「おかえり」

「ただいま。先に寝てていいって言ったのに」


そう言いながら隣に腰を下ろすと、縁は少しだけ口を尖らせる。


「だって……待ってたかったんだもん」


……あー、やっぱり可愛いなコイツ。

なんだかんだ言って、俺はコイツを愛することしか出来ないんだって思い知らされるよ。

縁の身体を引き寄せ、優しく抱きしめた。


「那央?」

「愛してるよ、縁」


絹のような髪を撫でながら囁くと、彼女がぷっと吹き出した。


「どんだけ飲んだの?」

「酔っ払ってねーよ」


真面目に言ってんだっつーの。

おでことおでこをくっつけるようにして、クスクスと笑う縁を見つめて言う。


「縁がお嫁さんでよかったなと思って」


そう、今みたいなふとした瞬間に感じるんだ。

幸せな日々に慣れきって忘れがちになってしまうことを、ずっと大切にしていかなきゃな。


「……あたしも、那央のお嫁さんになれてよかったよ?」


当然のことのように言う縁と微笑み合い、どちらからともなく唇を寄せた。