ちょっとだけ照れ臭そうに言われた、二度目のプロポーズみたいな愛の言葉。

感極まって、堪え切れなくなった涙をシロツメクサの上にこぼした。


雲に隠れていた月が姿を現し、夜露みたいにその雫を輝かせる。

あたしは涙を拭って、にこりと微笑んだ。



「こちらこそ……ずっと一緒にいさせてください」

「うん。お願いします」



頭を下げて笑いを漏らしたあたし達は、どちらからともなく抱きしめ合ってキスを交わした。


謝らなきゃいけないのはあたしの方だ。

那央の想いをよそに、一人で落ち込んで逃げ出したりして、本当にごめんね。

でも、またひとつ大人になれたような気がする。

これから何度も辛くなる時があるだろうけど、あたしはずっと那央を信じて、そばにいるよ。