コイツ、俺の嫁だから。【おまけも完結】


街がオレンジ色に輝き始める午後4時。

電車に乗っていたあたしは、舞花が住むアパートがある街へ降り立った。

早くこの想いを少しでも発散させたくて、自然と早足になる。

アパートに着くと、まるで嫌がらせのようにインターホンを連打した。



「ちょっと、なに縁!?」

「舞花ぁ~~!」



目を丸くして出てきた舞花を見ると、あたしは一気に気が緩んで、彼女に泣きついた。



とりあえず部屋に上がらせてもらい、用意してくれた紅茶で一息つくと、今日のことを話した。

ロンTにチノパンという休日スタイルの舞花。

昔と変わらずゆるふわロングの髪をシュシュでまとめつつ、ふむふむとあたしの話を聞いてくれた。



「私も今日暇だったから縁と会おうかと思ったんだけど、“あぁ、結婚記念日だ~”って思ったから遠慮したんだよね」

「そうだったの?」

「それがまさか縁の方から会いに来るなんてね」



苦笑を浮かべる舞花に、あたしはカップから手を離してシュンとする。