──そう、再び心に決めたものの。
「“ごめん、遅くなりそうだから夕飯先に食べてて”~~!?」
丁寧に伸ばしたピザ生地の上に具をトッピングしている最中。
届いた那央からのメールを、信じられない気持ちで読み上げる。
うそぉ!!
ここまで準備しといたのに、一緒に食べれないっていうの!?
普通の日ならまだいい。でも今日は結婚記念日だよ!?
一人で意気込んでいたのが、急激に虚しくなってくる。
そしてじわじわと沸いて来るのは、悲しさと怒り。
しかも那央が悪いわけでもなく、この感情のやり場がないからとってもタチが悪い。
どうしてくれよう、あたしのこの憤り!
「もぉ~~我慢出来ない!!」
やりかけのピザやら野菜やらを冷蔵庫に入れ、乱暴にバタン!と扉を閉めると。
テーブルに置いていたスマホをひったくり、素早く操作して耳に当てる。
しばらくして相手が電話に出ると、あたしは彼女が話し出すと同時に口を開いた。
「もしもし舞花!? 今からそっち行く!」



