私の名前は佐藤結衣。


今日で中学生になった。私はまだ恋をしたことがない。

告白された経験は数十回あるが、好きじゃないからと言っていつも断っている。
友達にはいつも
「あんたさぁ振るのはいいけど、いい加減好きな人作りなよー?」

とよく言われる。

でも、その時の私は男なんてどーでもいいみたいな感じだった。
そう、今日までは…―


そして入学式も終わり、教室に戻った。

すると、
「山中さんだよね?」
と、隣の席の子が話かけてきた。

「そーだよー!!」

「あっ!私の名前は渡邊千紗です!!隣だし、仲良くしてね♪」

「こちらこそよろしく♪」

これが大親友、千紗との出会いだった。


そして、私達は部活動を選ぶため、部活動の見学をしていた。
すると、

「きゃーかっこいい!!」

と、女の先輩達がさわいでいるのが聞こえた。

その声が聞こえてきたのか、他の一年達も集まっていた。

その先輩達の目線の先には、とてつもなく美しい走りをする輝いていた人の姿があった。



私は一目惚れした。

そして私は、

「千紗ー!陸上部に入らない??」

と言った。
千紗は、

「えっ!?うぅん…部活入る予定じゃなかったんだけどー…まぁ結衣がそーいうならッ!!」

と言ってくれた。

「ありがとねッ!!」