見上げあおうよ



外観がキレイな図書館。
まわりには木も植えられていて、見ているだけで落ち着く。


まわりが静かなだけに自動ドアの開く音が大きく聞こえる。


入った瞬間、もわっとした独特の本の香りに包まれる。


『すごく静かですね』


消えかかりそうなくらい小さな、るいくんの声。


「ほんとだね」


同じくらいの声の大きさで返事をする。



『あっ!あそこの席空いてますよ』


向かい合うかたちの4人席。


本を読んでいる人がひとり座っていたので、自然とるいくんと隣り合うかたちで座ることになった。