見上げあおうよ



***



『おはようございます。紗乃先輩』



なぜだか心地いい声。




聞いているとなぜだかほっとする。



「おはよう。るいくん」



そう言って後ろを振り向く。




『紗乃先輩もこの道だったんですね』




わたしも一緒だと思わなかったよ。




もう3年間も通っているこの通学路はわたしにとっては見慣れているけど、



るいくんも同じ通学路だったなんて。



うれしくてふふふって笑ってしまう。