「誰だてめぇ。」 「どーでも良くね? とりあえず、その手離せ。」 「誰に向かって口きいてんだよ!」 「その言葉、そのまま返す。 おい、赤城、行くぞ。」 真城くんは、男の手を私の手首から離し、私の手をひく。 「おい、待て。」 男は真城くんの肩を掴んだ。 「触んな。汚れる。」 そういって、男の腹を一発殴った真城くんは、私の手をひいて、教室に戻る。