ある日、父に連れられパーティーにやってきた俺は、
人ごみが苦手なため、部屋の端で座っていた。

その時、知らない女性に話し掛けられる。


「君、名前は?」


「人の名前聞く前に、自分から言うのが礼儀というものかと。」


「…えっ、あぁ、そうね。
私は相原紗希よ。

はい、言ったわよ。
あなたの名前、教えてくれる?」


「真城尚輝です。」