ワタシ


次の日私の家の前には
救急車と人だかり。

ママが私を心配して
部屋に見にきてくれたらしい。

パパも小さい目を見開いて
綺麗な私を見つめてる。

人だかりの中に電話のあの子。

…なんで下を向いてるの?

私がいないの、笑えばいいのに。
いい子にするのも疲れたでしょう?
偽善はいらない、笑いなよ。

救急車が去ったあとも
人だかりがなくなった後も

電話のあの子はその場所で
ずっとずーっと泣いていた

社会のゴミが一人消えたのに
なんでパパもママも泣いてるの?

もっと喜べばいいじゃない。
手のかかる子が消えたのに。

私はもちろん、嬉しいよ?
自由が手に入ったんだもん。