「おぉ…。」
正直キツネの案内など半分信じて無かったのだが目の前に家が現れたんだから信じるほかない。
「キュキュ?」と首を傾げる子狐を抱き上げると満面の笑みで
「お前凄いな!!ちゃんとついて来てよかったわぁ!!(ダキ)」
「ΣΣグギュゥウウ~!!(ジタバタ)」
あぅあぅと暴れながら手足をバタつかせるキツネをよそに抱きしめたままカミヤは玄関のベルを鳴らす、しかし…。
「……出ないな、そもそも使ってんのか?この家。」
見た感じそこまでボロボロではないのだが、中から人の気配はせず正直無人だろう。
勝手に入ろうか入るまいかを悩んでいると腕の隙間から抜け出したキツネが肩に乗りドアをペチペチと叩く。
「…入れって?」
「キュン!」
まぁ誰か来ても中にいても謝ればいいかと思い、カミヤは扉を開けた。
ギィイイ…っと木造独特の軋む音が静かに響く。
室内に入ると予想通り中に人はいなかったのだがすこし不思議な感じだった。
まるでつい最近まで人がいたような、もしくは定期的に使っているかのような部屋の造りだったのだ。
本棚には埃にまみれているがきちんと整理された状態で書物が並び、ランプにはまだ芯が残っている。
正直キツネの案内など半分信じて無かったのだが目の前に家が現れたんだから信じるほかない。
「キュキュ?」と首を傾げる子狐を抱き上げると満面の笑みで
「お前凄いな!!ちゃんとついて来てよかったわぁ!!(ダキ)」
「ΣΣグギュゥウウ~!!(ジタバタ)」
あぅあぅと暴れながら手足をバタつかせるキツネをよそに抱きしめたままカミヤは玄関のベルを鳴らす、しかし…。
「……出ないな、そもそも使ってんのか?この家。」
見た感じそこまでボロボロではないのだが、中から人の気配はせず正直無人だろう。
勝手に入ろうか入るまいかを悩んでいると腕の隙間から抜け出したキツネが肩に乗りドアをペチペチと叩く。
「…入れって?」
「キュン!」
まぁ誰か来ても中にいても謝ればいいかと思い、カミヤは扉を開けた。
ギィイイ…っと木造独特の軋む音が静かに響く。
室内に入ると予想通り中に人はいなかったのだがすこし不思議な感じだった。
まるでつい最近まで人がいたような、もしくは定期的に使っているかのような部屋の造りだったのだ。
本棚には埃にまみれているがきちんと整理された状態で書物が並び、ランプにはまだ芯が残っている。

