私は今年、中学一年生になった。

誰も知ってる人がいない。
・・・どうしよう?

まずこの不安と緊張をほぐしてくれるのは、
親友だと小学5年生の時に約束してくれた美柚(みゆ)。

探す、探す、探す・・・。

いない・・・?・・・いや、いるはず。

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私は結局 美柚を見つけられず、1-2の軍団の中に混ざっていた。

中には小学校から一緒だった人達もいるようで、もうすでに大体のグループは作られていた。

そして、当たり前のように始業式が始まり、
当たり前のようにパッパッと教えられた行進の仕方を
一生懸命やって、案内された自分の席に着いた。

そのころ私は、ぜん息がひどくて、咳がヤバかった。
恥ずかしかった。だって、一人だけゴホゴホ咳してるし。
しかも、まわり静かなのに、超うるさいし。

左隣の女の子は、優しそうな子だった。
第一印象。『クラスの中では目立たない子になるかな?』