秘密の時間

しばらくしてから。

「ごめん、遅くなって。先生に体育館の鍵持ってこいって言われてさ」

「全然、大丈夫!鍵、ありがとね!」

「じゃあ、いくか…」

二人で暗い夜道を静かに歩く。

なんか話さないと…

そう思っていたけど、先に口を開いたのは省吾だった。

「小雪」

私の名前…

「ん?」

「いきなりだけどさ、小雪は好きな人とかいるの?」
「え…」

好きな人…

「うん、いる、よ」

「そっか」

それだけ言ってまた黙る省吾。

なんだったんだろう。

「省吾、私の家ここ…」

話してるうちに家に着いてしまったらしい。

「でかっ!マンションなんだ」

「うん笑笑」