秘密の時間

下駄箱の扉から少しだけ風が入ってくる。

「さむ…」

手をこすり合わせながら省吾をまつ。

「あれ、この前の…」

え…

「あ!」

「よかった!覚えてくれてたんだ!」

それはこの前階段でぶつかった人だった。

その人は私と同じがわの下駄箱から靴をはきかえる。
ということは…

「あの、あなたも二年生ですか?」

「そうだよ。二年四組。入谷瞬です。」

しゅん…

「瞬って呼んでくれればいいから!」

瞬という人は自分の呼び方をいってくれた。

「はい!よろしくお願いします。」

「いちいち敬語じゃなくていいよ笑」

「あ、はい笑笑」

「じゃあまたね」

瞬はそう言って下駄箱をあとにした。