―――夕日を見ながら思う。


あと数週間後には、あたしは校庭に居る訳で。

それでもって、この夕日を見上げることになる訳で。



そして…


「ヒナ先輩。」


この声をたくさん聞くことになる訳で。


「…緋崎。」


「考え事?」


「まあね。」


「ふーん。」


レンも夕日をのぞく。


「もうちょっとで夏休みかあ…。」


「そうだなあー」


「はあー…」


つい溜息が出てしまう。


「マネージャーの事?」


「へ?」


考えてることがバレた。