まだ夕日が差し込むなか、あたしとレンは手を繋いで歩きながら帰ることにした。 「…ヒナ…」 「ん…?」 「ありがと…」 「…うん…」 それ以上あたし達は何も喋らなかった。 というよりも喋らないで手を繋いで歩いていたかった。 きっとレンも一緒だったんだと思う。 だんだん沈んでゆく夕日をみて、 あたしは綺麗だなと思った。