その日のあたしの目覚めは、お昼。 まだまだヒロとの約束の時間には間に合う。 あたしは準備をはじめた。 髪の毛を巻いて、 自分では着れないからお母さんに浴衣を着せてもらった。 紅い、かわいい浴衣。 「どうしたの?いきなり。去年はめんどくさがって着なかったくせに。」 お母さんは言う。 たしかに、去年はめんどくさくてワンピースで行った。 「気分転換だよ。」 そう言ったけれど、本当はそんなことなんか無くて。 …ただ… もしレンに会ったら…――― そう考えてた。