整った顔立ち、 引き締った身体。 そのうえ、なんでもこなして 「彼」は完璧な姿だった。 欠陥というものが無いように思えたぐらい。 あたしの中で高嶺の花でしかなかった。 だから、 いつも遠くから眺める訳でもなく 他の女子みたいに騒ぐわけでもなく。 別に欲しいなんて思っていた訳でも 好きだった訳でもないけど、 「どうせ無理だ。」 そう、諦めきっていた。 彼は綺麗すぎた。 純粋で本当に綺麗だった。 あたしみたいな汚い人間が、触れちゃいけない。――― だから、 関わりたくなかった。