ニュートンの誤算
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千賀/著
- 作品番号
- 110986
- 最終更新
- 2008/07/09
- 総文字数
- 1,628
- ページ数
- 2ページ
- ステータス
- 未完結
- PV数
- 65
- いいね数
- 0
ばんゆう-いんりょく【万有引力】《名》すべての物体間に働く引力。その大きさは物体の質量の積に比例し、距離の二乗に反比例する。》ニュートンによって発見された。
国語辞典「明鏡」(大修館書店)
キミはこの事を、瞳を輝かせて話してくれた
ね。誰もいない図書室で、夕日に顔を染めながら。
「自然界の中で二乗なんて綺麗な力がはたらくのはすごい」って。
でも、と思う。
ニュートンは少しだけれど大きな誤算をしている。
きっとこれを話したらキミはちょっと怪訝な顔をして、理由を言ったら困ったように照れて笑うだろう。
私の大好きなあの笑顔で。けれどこっちだってそんなの照れくさくて言えない。
だから、こうして綴ろう。
「私達は、『二乗に反比例』なんて規則ぶち壊して引かれあったんだよ」
と。
国語辞典「明鏡」(大修館書店)
キミはこの事を、瞳を輝かせて話してくれた
ね。誰もいない図書室で、夕日に顔を染めながら。
「自然界の中で二乗なんて綺麗な力がはたらくのはすごい」って。
でも、と思う。
ニュートンは少しだけれど大きな誤算をしている。
きっとこれを話したらキミはちょっと怪訝な顔をして、理由を言ったら困ったように照れて笑うだろう。
私の大好きなあの笑顔で。けれどこっちだってそんなの照れくさくて言えない。
だから、こうして綴ろう。
「私達は、『二乗に反比例』なんて規則ぶち壊して引かれあったんだよ」
と。
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