斯くして私の中の葛藤は終息を迎えた。


責任者の件は断るらしいけど、
イギリスでしばらく支部の手伝いをしに行くみたい。



私としては…


向こうで仕事をしてくれてもいいんだけどね?



お母さんの私に対する気持ち、ちゃんと分かったから…


どんなに離れてたって大丈夫!



強がってた少し前よりも…今の方が俄然強気になれたし!




「はぁ~、やっとこの病室ともおさらばかぁ…
真っ白なシーツって落ち着かないんだよねぇ」



家に帰れることにホッと胸を撫で下ろしながら、カバンにタオルや日用品を入れていく。



明後日からはもう学校始まるんだよね…


直人の言う通り、冬休みはここに籠りっぱなしだったよ。


クリスマスもお正月も…何ひとつ楽しめなかったし…



…よしっ、落ち込んでちゃダメだ!


休みが終わっても楽しいことあるさ!前向きにいこう!



そして私はブルーな気持ちをそこに置いて、病室を後にした。