もしかして…目が腫れてるのがバレた!?


氷でちゃんと冷やしたし、そんなに代わり映えしないと思ってたんだけど…



「美桜…今日はいきいきしてるね!何か良いことあった?」



『良いこと』


そう言われて昨夜のことを思い出す。


あんなにたくさん泣けて、すっきりしたんだと思う。


責任感ばかりを感じてあんまり泣き慣れていなかった私にとって、一人で泣く行為そのものが…少し、拒絶反応があったのかも。


ホント、直人には助けられちゃったな…



「うん…ちょっとね?」



さすがに泣いてすっきりしました!なんて正直に言えなくて、花音の問いかけをうやむやに誤魔化した。



「むーっ…何か意味深~。でもまぁ美桜が元気になったんなら、何でもいいや!」


「花音ってば!」



何て…何て良い子なんだろう!


その可愛い発言を聞いて、思わず花音を抱きしめた。